安全な水・おいしい水

フッ素入り水道水

 

世界の中には、水道水にフッ素を入れている地域があります。フッ素といいますと、皆さまご存じのとおり、虫歯予防のために使用する化学物質です。幼少期に、歯医者へ行ってフッ素を塗ることがありましたでしょう。そのフッ素を水道水に混ぜている地域があるのです。
北アメリカとオーストラリアの多くの地域では、水道水にフッ素を入れてそれを普通に飲料水として飲んでいます。

 

 

もちろん、虫歯予防のためです。フッ素、歯に直接塗るだけでなく、飲んでも虫歯になりにくいのだそうです。もともとフッ素という物質が虫歯の予防に効果的であるとされたのは、まだ19世紀のヨーロッパにおいてのことでした。そして、水道水にフッ素を添加することについては、フレデリック・マッケイという歯科医の研究によるのだそうです。

 

 

しかしながら、フッ素を飲むという行為が本当に安全性に問題がないのかどうか、疑問視される声も多くなってきています。フッ素添加を支持しているかたがたは、水道水にフッ素を添加することを、オレンジジュースにビタミンCを添加するのと同じようなものだと言っています。そして、虫歯を予防する効果があり、また一生涯にわたって口腔内の健康を保つために有効だと主張をしています。

 

 

また、反対派のかたがたは、水道水にフッ素を添加することは、人体に骨粗鬆症や骨肉腫などといった害をもたらすもので、集団投薬だと批判しています。

 

 

どちらが本当に正しいのか、現在のところは決着がついていないようですが、アメリカでもオーストラリアでも、フッ素の添加を止める地域が増えています。虫歯が防げたとしても、安全を保証されない水は飲みたくないという意識の表れでしょう。