安全な水・おいしい水

安全な水を飲むために

 

水がなくては生きていくことが出来ない我々ですが、我が国では、あまりにも当然のようにいくらでも水を使うことができるので、そのありがたみが中々わかりません。

 

 

しかしながら、東日本大震災で原子力発電所が事故になり、放射性物質が撒き散らされたときには、多くのかたが水の確保に必死になりました。あの時に、安全な水のありがたさに気付いた方は多いでしょう。ですが、あのような状態になってさえ、安全な水のありがたさよりも安全な水が手に入らないことへの怒りしか表さないかたも多かったようです。

 

 

世界の淡水がスピードを上げて減少している今日、我々がしなくてはならないことは、水がどれほど生き物にとって大切なものであるかを知り、出来る限り汚さないようにすることです。そうでなければ、やがて飲料水になる水は、地球上から姿を消してしまうことになるでしょう。

 

 

きっと多くのかたが、自分は水など汚していないと思っていることでしょう。しかし、キッチン、バスルーム、お手洗い、洗面所等々、そこで使用する水が、どこへ流れてゆくのか考えたことがありますか。

 

 

我が国の下水処理場は、非常に優れていますから、その総てが汚水となって河川や海に流れ込むわけではありません。ですが、100%完全に浄化されるわけでもありません。

 

 

まして、発展途上国や後進国では、汚水は河川や海に垂れ流し状態です。もっとも、そのような国々には合成洗剤や除草剤などという恐ろしい化学物質も少ないのですが・・・。

 

 

小さなことと思うでしょうが、結局のところは、人間、一人一人が気をつけなくてはならないことなのです。何世代か後にも、世界中の人々が安全で清潔で美味しい水を飲めるように、本日、今からあなたに出来ることから始めましょう。