安全な水・おいしい水

水の煮沸

 

現在、水道から出る水を、そのまま飲料として使用するかたは、全体の4割にも満たないそうです。日本の水は、世界の中では非常にきれいな水でありますが、半分以上のかたが、そのまま用いることがないそうです。

 

 

それは、水道水に含まれるカルキ臭や有害物質の安全性を疑っていることももちろんありますでしょうし、ただ単に、沸かしてお茶として飲んだり、コーヒーや紅茶をいれて飲んだり・・・ということかもしれません。

 

 

カルキ臭はしばらく沸騰させることでほぼ消えてしまいますから、一旦、煮沸した水を冷やして飲むと味や風味が格段に良くなっているのも事実です。もちろん、アイスコーヒーやアイスティーを作るときにも、一旦、煮沸した水を冷やしたものを使いますと、いっそう美味しくいただけます。

 

 

ただし、一度煮沸した水は腐りやすいですから、長く保存することは出来ません。また、煮沸をすることによって水の中に溶け込んでいた酸素が減少してしまいます。特別、人の身体にとって害になるというわけではありませんが、煮沸して酸素が減少した水の中では、金魚など魚類が生きていくことが出来ません。要するに、新鮮な水とは言えないものになっているということですね。

 

 

さらに、煮沸することで殺菌が出来たり、塩素の害などが無くなる反面、熱に反応して出来上がる発がん性物質もあります。冷たい状況よりも高温のほうが、さまざまな化学反応を促進させるのに良い状況を作り出してしまいますからね。そのため、湯冷ましのほうが、冷たい水よりも安全である・・・という考えはもう、時代遅れの古い考えになりつつあります。