逆浸透膜浄水器
「逆浸透膜浄水器」という浄水器をご存じでしょうか。アメリカのご家庭では、日本に比べましても非常に多くのご家庭が浄水器を使用していますが、その家庭用浄水器の7割もが「逆浸透膜浄水器」なのだそうです。
アメリカの水道水は汚れていて安全性にも問題があるために国民に飲まれない・・・というように旅行者のかたがたなどは思っているようですが、実のところ、そのような理由で飲まれていないのではなく、水道水がとても飲みにくい硬水だからなのです。
日本の水は軟水ですから、一般の日本人のかたがたにとって硬水という水がどのようなものであるのか、想像がつかないことと思います。海外から輸入されていますペットボトル入りのミネラルウォーターであれば、硬水のものがけっこうありますから、それを飲んでみるとわかるでしょう。
文字からもわかるように、液体でありながらも硬いような感じと言いますか・・・なかなか飲料水といたしましては、飲みにくいのも事実です。
逆浸透膜浄水器を通すことによって、驚くべきことに硬水が軟水に変化するのです。もともと「逆浸透膜」というのは、海水を淡水化するために研究開発されたものですので、硬水であっても飲みやすい軟水になるのでしょう。
水道水の安全に問題があると思われる国々におきましても、やはり逆浸透膜浄水器が高い人気となっていますが、我が国では水道水は安全な軟水ですから、そこまでの浄水器の需要もなかったわけです。そのため、逆浸透膜に関する技術も乏しかったのですが、現在では、世界でもトップクラスの技術を誇っています。
しかしながら、家庭用浄水器は、今のところこれまでのように活性炭と中空糸膜を使用しているものでも充分だと思われます。